前回のを教訓に、こまめに少量の水分(五苓散を溶かした水)を心掛けてあまりいっきに飲ませないようにしていたんだけど、今回はとにかくずーっと寝て起きて泣いてまた寝るといった具合でどんどん衰弱してきちゃって自分で起き上がれないほどになってしまって焦っておっぱいを飲ませたらまたしても吐いてしまったwがーん。ママの後追いをしてなんとか起き上がったものの歩きだしたらコテっと転んでしまった時には涙が出そうだったよ~ごめんね~
●家庭でのケア
嘔吐下痢症を上手く乗り切れるか否かは,家庭でのケアによって決まってきます.第一の目標は水分補給です.次の3段階に分けて考えて下さい.
1)吐き気が強い間
しばらくは何も飲ませずにお腹を空っぽにします.この時期に無理に飲ませようとすると再び吐いてしまい悪循環になりますので,飲みたがってもまずガマン(最低1時間~数時間~最高で一晩程度).
2)吐き気が少しおちついてきたら
水分を少しずつ飲ませはじめます.コツは「少量ずつ,回数を多くして」です.最初はスプーン1杯,30分様子を見て吐かなければ次はコップで一口,また30分後には2口,というように根気強くとらせていきます.もし吐いたら1) からやり直しです.
飲ませて良いもの:アクアライト,ソリタ顆粒,番茶,お湯,うすめたリンゴ果汁など
3)下痢だけになったら 便の様子を見ながら少しずつ消化の良いものを与えていきます.
いつでも大丈夫 母乳
下痢のときのABC Apple(リンゴ),Banana(バナナ),Carrot(ニンジン)
世界のスーパースター Rice(お米)
○乳児:母乳の場合
母乳はそのまま続けて構いません.ただし「少量頻回」の原則は同じです.母乳でも吐いてしまう場合は白湯やアクアライトのように胃の中に残らないもので一時的にしのいでみて下さい.良くなってきたらいつも通り欲しがるだけ飲ませて構いません.
○乳児:ミルクの場合
当初はミルクを半分に薄めて与えます.「少量頻回」はここでも同じです,吐き気がなく下痢だけになったらミルクの濃さを2/3→普通の濃さに戻していきます(便性をみて濃さを調節する必要はありません).ラクトレスやボンラクトなどの治療乳を使う必要はほとんどないはずです.
○乳児:離乳食が始まっていた場合
最初は離乳食を中止して水分だけにします(母乳,アクアライト,番茶,野菜スープ,みそ汁の上澄み,リンゴのすりおろし).下痢が良くなっていたら,おかゆ,うどん,にんじんやかぼちゃの煮つぶしなどを便の様子を見ながら食べさせていきます.離乳食がある程度進んでいた場合は,ミルクにこだわって長引かせるより,おかゆを中心にして栄養をとらせていった方が回復が早いようです.
○幼児期以降
急性期の原則は乳児と同じです.まずは水分補給,良くなってきたら,便の性状をみながら食べ物を決めていって下さい.
便が水のようなとき→水分を中心に
便がドロドロなら→ドロドロの食べ物を
便がやわらかい程度なら→やわらかい食べ物を
■食べてよいもの
下痢の激しいとき(水様便):湯冷まし,薄めた番茶,重湯,ニンジンスープ,リンゴをおろした汁,ソリタ顆粒
下痢が回復または軟便時:おかゆ,柔らかくにたうどん,食パン,薄い味噌汁,じゃがいもの裏ごし,ベビー用せんべい,ウェハース,リンゴ,カルピス,乳酸菌飲料(ヤクルト、ミルミルなど)
■食べさせないほうがよいもの
冷たいもの,刺激の強いもの:清涼飲料水(特に炭酸の入ったもの),アイスクリーム,牛乳,コーヒー,アルコールの入ったもの,香辛料
脂肪の多いもの:揚げ物,バター,脂身の多いさかな,肉,卵,牛乳
繊維の多いもの:イモ,ゴボウ,ワラビ,ゼンマイ,海草類,菜っ葉,豆類
砂糖分の多いもの:カステラ,ヨーグルト(プレーンのものを除く),プリン,ジュース類,果物,お菓子,大人用のイオン飲料
以上こどもの病気と家庭でのケアbyくば小児科参照